メリットが知りたい!壁面緑化の種類や導入における利点と注意点


壁面緑化で使用される植物の種類

壁面緑化は文字通り壁を緑で覆うことですが、植物であれば何でも良いというわけではありません。壁面緑化ではカナリエンシス、ヘリックスといったヘデラ系の植物を使うのが一般的です。ヘデラ系は成長と共にツルが伸びるので広い面積の壁にも対応しやすいというのが理由です。ヘデラ植物は季節によって色が変わるため、人が手を加えなくても違った景色を見せられるのも魅力の一つに挙げられます。

壁面緑化を採用するメリット

壁を緑で覆う壁面緑化を施すメリットの一つが環境対策です。地球温暖化による平均気温の上昇で起こる建物のヒートアイランド現象は深刻な社会問題となっています。壁面緑化には気温を下げる効果が期待できるのが特徴です。極端に緑が少ない大都市圏では壁面緑化の導入を後押しする目的で自治体が補助金を出すケースもあります。

見た目の印象が良くなる

無機質なコンクリートの壁も緑で覆うことで見た目が華やかになります。緑には見た人に安らぎと心地良さを与える効果があるため、自社ビルに採用することで企業イメージをアップさせることも可能です。室内からも確認できるように施工することで疲労回復による従業員の作業効率の向上という相乗効果も得られます。

導入する上での注意点

植物を身近に置くことで起こりえる大きな問題の一つが害虫の被害です。壁面緑化に使われる植物の中には害虫が発生しやすい種類も多くあります。見た目の景観を良くする目的で導入したはずが、害虫によって近隣に迷惑を掛けることになったという事例も少なくありません。選ぶ植物に合わせた防虫対策が重要になります。

壁面緑化は外観を変化させる他、高い遮光効果で室温を安定させることができます。一方で周囲の環境に影響されやすく、都市部では排気ガスや日照不足などの理由で枯れることもあります。